LiveCD(DVD) によるX Windowアプリケーションの利用
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LiveCDとは、PCのハードディスクにインストールすることなく、CDやDVDなどから起動させることができるオペレーティングシステムです。
通常利用しているMS Windows環境を変更することがありませんので、一時的にLinux環境にしてX Window環境のアプリケーションを利用し、元のWindows環境に戻すといったことを、簡単に行うことができます。
Ubuntu: | Debian Linuxベースのディストリビューションで、インストール用メディアがLiveCDとしても動作し、そのままハードディスクにインストールもできます。 ubuntu をベースに、より軽量化したlubuntu(https://lubuntu.me/), xubuntu(https://xubuntu.org/) などは、少ないメモリでも動作します。 |
Fedora: | RedHat系のディストリビューションで、インストール用メディアがLive版として動作し、そのままハードディスクにインストールもできます。 |
この他にも多くのLive版のOSがあります。
ubuntu は、インストール用メディアで起動し「ubuntu を試す」を選択するとLiveDVD として利用することができます。 Windows など既存のハードディスクの内容を変更することなく利用できますので、簡単に Linux を体験したり、X Window アプリケーションを使うときだけ起動することができます。CD-ROM を取り出して再起動すれば、もとのWindows パソコンに戻ります。
CPU: | Intel x86 互換, 2GHz 以上のデュアルコアプロセッサ |
メモリ: | 2GB 以上、快適に利用するには4GB 以上のメモリが必要 |
起動可能なCD/DVD-ROM: | ブート可能であれば外付けでも可 |
ネットワークインターフェース: | X 端末として使うなら必須 |
起動に成功すると、以下のようにデスクトップが表示され、X Window 環境が利用できます。
ユーザ名はubuntu となりますので、リモートのサーバにログインする際は、接続先のログイン名を指定する必要があります。
DHCP | 環境DHCP 環境であれば、自動的にIP アドレスを取得してネットワークに接続できる状態になります。 |
固定IP | アドレス環境固定IP アドレスで利用する場合は、ネットワークカードの設定が必要です。 |
固定IP アドレスの設定は以下の様にします。
Web ブラウザなどで、インターネットへのアクセスができることを確認してください。
ubuntu の起動に失敗したり、ネットワークインターフェースを認識しないなどのトラブルがある場合には・・・。
ssh(OpenSSH) が標準で導入されていますので、ターミナルからコマンドを使って科学技術計算システムにログインすることができます。
ssh(slogin) コマンドの「X11 port forwarding」オプションを有効にして接続します。Xterm から以下の様に入力します。
ssh -Y [ログイン名]@[接続先のホスト名]
コマンドオプション-Y は、X11 port forwarding を有効にします。
アプリケーションを起動します。アプリケーションの起動コマンドは、AFFRIT Portal「アプリケーション起動コマンド一覧」https://itcweb.cc.affrc.go.jp/affrit/inside/scs2016/starting を御覧ください。
Maple を起動するには、“maple“と入力します。
nor in@fe01 $ maple
Maple を実行すると、以下のような画面になります。アプリケーションの操作方法は、マニュアル等を参照してください。